姫路HOTセミナー「頭頸部へのアプローチ」を開催しました!
頭頸部の問題に対して、表層から深部へと段階的に介入してゆきました。特に、頭部が前方にずれてしまっている対象(本日の参加者も、ほとんど頭部前方偏移していましたが)について、前下方から後上方に向かう筋(胸鎖乳突筋・僧帽筋上部・後頭下の小後頭直筋と上頭斜筋・斜角筋)についてアプローチすることから入ってゆきました。
頭の位置は胸郭重心の真上にくるべきで、調整を図ることで症状や姿勢に変化が見られました。午後からは骨・関節に介入してゆきましたが、自動運動を観察することから問題となっている状態を予測する作業を行いました。単に動かしづらい、痛みがあるという訴えだけで判断してしまうと、全く逆のアプローチとなっているかもしれません。仮説‐検証からロジックに問題を導き出し、どっちの方向で左右はどっちで分節はどこか特定するところまで調べてゆく作業は不慣れなようでしたが、各参加者のケーススタディにより、皆さんの思考が進み始めましたね。臨床でもしっかり考えてみてください。
最後は、気づきや効率の良さを引き出し、悪い習慣からの脱却を図るアプローチ(フェルデンクライス)を導入し、セルフトリートメントの指導です。組み立てから、今後の方針までじっくり、しっかり学べたようです。参加者の皆さん、お疲れ様でした!